私、輝きたいんです!~反射材をつけよう~

かつて、日直が書く学級日誌の備考欄に、こんな名言を書き残した少年がいました。

「誰かを助けるのに理由がいるかい?」

ゲーム史上最もカッコイイ主人公のセリフですが、当時年生だったその少年は、日直の役が回ってくる度、学級日誌に数々の迷言を残していったそうです。

 

時は流れ彼は大人になりましたが、この時抱いていた「誰かを守りたい」という大切な想いは今でも変わらずに持ち続けているとかいないとか・・・・・・

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 皆さんは学校や仕事で遅くなって、帰りはいつも真っ暗闇ダヨーなんてことはありませんか?色の暗いコートを着て、色の暗い鞄を持って、暗い顔してとぼとぼ夜道を歩いていませんか?

 

もし一つでも心当たりのある方は、必読です。説明が多くて読み辛いかもしれませんが、是非最後までお付き合いください。

 

「反射材」というものをご存知でしょうか。リフレクターともいわれますが、道路の標識やガードマンのベスト、自転車のペダルなどに使われている、ライトに反射して光るアレです。

 

私はたまに、夜中にランニングをしているのですが、その時も反射材を身に着けています。

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人間の目は物質から跳ね返った光を目に受けることで、そこに物があるということを認識します。

 

その物質が光を跳ね返すことを反射といいますが、光の反射には乱反射鏡面反射再帰性反射の三つのパターンがあります。反射材は光の反射のうちの、再帰性反射の性質を利用して作られています。

 

 再帰性反射とは、ざっくり言うと

・受けた光を受けた方向にそのまま跳ね返す

・光が拡散せず戻ってくるので、わずかな光でも明るく見える

といった感じで、反射材はこれらの性質をうまく利用した商品なのです。

 

つまり、夜間歩行中に反射材を身に着けることで車のヘッドライト、自転車のライトなどが反射して、運転手に遠くから気付いてもらえるようになるのです。

 

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よく「車はライトをつけているのだから、自分の姿は当然見えているはずだ」

「自分は遠くから車の存在に気付いているのだから向こうも気付いているに違いない」

と誤解される方がいます。

 

しかしながら車の運転手が、反射材を身に着けた歩行者の存在を視認出来る距離は約60m~100mなのに対し、反射材なしの歩行者を運転手が視認出来るのは約20m~50m

 

例えライトをつけていても運転席から歩行者の存在は殆どぶつかる寸前まで見えていないのです。

 

時速60kmで走る車が歩行者を認識して停止するまでにかかる距離が約44mなので、夜間暗い服装を着て歩いている人を運転手が発見したころにはもうブレーキを踏んでも間に合いません

 

そこで遠くから視認できる反射材の着用が重要になってくるのです。

 

以上のことを踏まえたうえで、3つの動画をご紹介します。

(3つとも音が出るので、音量に注意をしてください)

 

あわや死亡事故|JAFセーフティシアター - YouTube

 JAFが紹介している動画です。ちょっと怖いタイトルですが、事故動画ではありませんので御安心を。夜間、車からどれほど歩行者が見えにくいかがよくわかります。画面中央に御注目。(音量注意)

 

ピカッ!と光ってあなたを守る - YouTube

島根県警の動画です。私が長々と上述したことより、こっちのほうがよっぽどわかりやすいのでぜひご覧ください。

 

Nike Vapor Flash Jacket - YouTube

ナイキ製品の全体が反射素材になっているランニングウェアです。ここまで光るのか!と驚くかもしれません。しかもカッコイイ!

 

少しは反射材着けてみようかな~という気になりましたか?

ナイキのジャケットみたいにカッコイイ商品があればいいけど、上の画像にあるような、蛍光色でいかにも光りますよーって反射材は、ちょっと抵抗が・・・あるかもしれません。

 

確かに、ランニング中ならまだしも仕事帰りにスーツ姿や制服姿で反射タスキをかけている人なんて見たことありません。オシャレに気を遣う女性なら尚更です。

 

そんな方でも諦めないで!ちゃんと夜以外は目立たない反射材商品というものがあります。

 

夜にライトが当たったとき以外は目立たない、蛍光色以外の反射素材もあり、デザインとの調和がとれている商品増えています。

 

最近では、カピバラさんやリラックマといったキャラクターものを始め、黒や緑や赤といった色んなカラーの反射材が発売されていて、自分の持っている靴やカバンに合った物をつけることが出来るので、色々探してみてください。

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 こちらは靴に貼りつけるシール状の反射素材。粘着力が超強力なので雨に濡れようと泥で汚れようと剥がれない優れものです。昼間は黒く見えるため、目立ちませんが夜間ライトが当たると反射材としての本領を発揮します。

 

靴の踵部分や側面、カバンや傘などに貼り付けておけば、それだけで60m以上先から強力に反射しあなたの安全を守ってくれます。私はこれを大量に買って家族やら周りの大切な人達にポイポイ配ってます。

 

反射材の種類も露出レンズ型カプセルプリズム型など色々あり、それぞれ長所短所があるので興味が湧いたら調べてみてくださいね。

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長々と書きましたが、ここまで読んでくださった方はきっと反射材の重要性を理解してくれたことと思います。私は自分の家族に対しても反射材を押しつけてススメまくっていますが、別に反射材屋の回し者・・・というわけではありません。

ではどうして、反射材反射材としつこく言っているのか……

 

誰かを助けるのに理由がいるかい?

 

(´◔ ‸◔`)・・・?

 

昔、運転免許を取った時に「本来、全ての道路は歩行者の為に存在する」と教わりました。歩行者は交通弱者であり法的に強力に保護されているわけですが、だからといって、実際道路では車がバンバン走っているわけで、轢かれてからでは取り返しがつきません。

 

自動車は早めの点灯⇔歩行者は反射材の着用

双方が気を付け、そもそも事故自体を起こさなければ皆が幸せのままいられます。

 

もし今後あなたの周りの大切な人が、夜暗い姿で出歩いていたら、反射材の存在を教えてあげてください。

 

そしてどうか、あなた自身も反射材を身に着けピカッっと光らせて欲しいです。

 

何故なら、あなたの人生もまた、光り輝いているのだからっ。ペペンッ!

 

 

 

 

参考

反射材に関する検討委員会報告書

フィンランド、早期昼間点灯と反射材レポート|トピックス|おもいやりライト

おまけ

雨の日の夜間 横断する人が見えない!!|JAFセーフティーシアター - YouTube

光が命を守る(道警本部) - YouTube

ss16 Night Gear Stealth Reflective Jacket for safty bikewear - YouTube