ブログ元禄落語心中
えー、都会に住んでいるとあまりみかけませんが
よく地方にいきますと「消防団」なんてものがございます。
火事が起きて消防隊員が到着するまでの間
地域住民のボランティアで結成された人達が
俺達に消せねぇのは恋の炎だけだ!ってなもんで
消防署から遠く離れた地域や
直ぐ駆けつけられない場所なんかでは
消化活動の重要な役割を担っているそうです。
議員:消防団の皆様、本日は年の瀬のお忙しい中お集まり頂きまして
誠に感謝いたします。皆様のおかげで今年も安全に年を越すことが
出来そうです。
消防団:なぁに言ってやがんだい先生。2丁目の川んとこに立派な橋が
出来たのも、みんな議長になった先生のお力が
あってこそじゃねぇか!俺達も感謝してるよ!
議員:いえいえ、私は皆様に支えられてこその立場ですからね。
そうだ、これつまらないものですがよかったら皆さんで食べてください。
消防団:お、わざわざ足を運んでくださった上に差し入れまでくれるってのかい
ありがたいねぇ!こ、こりゃ、有名な和菓子屋のようかんじゃねぇか!
おいみんな、先生が丁稚ようかん差し入れてくれたぞ!
よう噛んで食べろよっ。なんつって!
ってなやりとりが、あったかなかったかはわかりませんが
このやり取り、後で発覚して大問題になりました。
一般的に議員というものは自分の選挙区内で価値のあるものを
あげたり配ったりしちゃダメなんですね。
悪いことをすると必ずバチが当たる。
この議員さんも例外ではありませんでした。
議員:この度は、市民の皆様の信頼を傷つけてしまい
大変申し訳ございませんでした。
記者:議員、なぜようかんを配ってしまったのですか?
議員:えー、20年以上前からこうしたことが慣例となっており
行ってしまいました。
記者:公職選挙法に違反しているという認識は無かったのですか?
議員:あまりよう考えておりませんでした。
記者:今後、どのようにケジメをつけるつもりですか?
議員:現在就いている議長職を辞任いたします。
記者:法律に違反しておいて議員は辞めないって
少し甘すぎやしませんか?
議員:ようかんですから。
※このお話はフィクションであり実在する事件うんぬんとは
一切関係御座いません
参考