【夏の怪談特集】暗黒恐怖史供養処

 

あれは小学二年生の冬のことです。

当時、所属していたサッカー部にすっかり飽きていた私は

放課後の部活動をよくサボるようになっていました。

 

私の親は夏休みのラジオ体操を休んだだけで激怒するほど、何かをサボることに厳しく、家にいると当然バレて怒られます。そこで毎日夕方に帰宅すると「行ってきま~す」と言い、サッカーボールを抱え、夜になるまで近所で時間を潰していました。

 

何をして過ごしていたかというと、近所の野良ネコを撫でる、カメハメ波の練習をする、この二つです。勿論いくら小学二年生とはいえ、サイヤ人でない私にカメハメ波を撃てないことは理解していたので、実際に練習していたのは独自の理論で開発した空間圧縮式カメハメ波でした。

 

北風が吹き付ける寒い冬、いつものようにサッカーをサボり、一通りネコをなで、すっかり日が落ちて暗くなった公園で、空間を圧縮し前方に押し出す練習をしていると、ある違和感を覚えたのです。いえ、空間圧縮に成功したわけではありません。

 

先程まで誰もいなかったはずの、公園から少し離れた歩道の脇から、一人の女性がジーっとこちらを見ていたのです。私がその気配に気づくと、その女性は木の陰にスーっと消えてしまいました。瞬間、あまりの恐怖で全身の震えが止まらなくなりました。

 

それからはもうカメハメ波の練習どころではありません。怖いなぁ嫌だなぁと思いながら逃げるようにその場を去りました。

 

しばらくして家に帰ると、夕飯の準備をしていた母は、ひどく神妙な顔つきで私をコタツの前に座らせ、近隣住民を賑わせていた『ある噂』を話し始めました。

「最近、子供が一人で変な遊びをしていると近所で噂になっていた。まさかアンタだったとはね」

 

 

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以前から当ブログで募集していた「思い出しただけで身の毛もよだつ体験談」。

ありがたいことに、皆様から沢山のお便りをいただきました。

 

そこで、今回沢山いただいたお便りの中から

選りすぐりの体験談をご紹介します。

 

一緒にひと時の涼を感じましょう。

 

 

 

中学二年の頃、日直が回ってくるたび、学級日誌の備考欄にファイナルファンタジーの名言を書いていました。

『誰かを助けるのに理由がいるかい?』

『生きてるってこと 証明できなければ死んでしまっているのと同じなのかなぁ…』

先生は毎回「立派な言葉ですね」「何か悩みでもあるの?」と優しく受け流してくれていましたが、日直になった人は皆その日誌を見ていたはずと思うと、ホントお前誰か助けてる場合じゃないだろって感じです。

                        P.N.ジタン

 

ジタンさんお便りありがとうございます。

きっと書いているときは友達とノリノリで書いてたんでしょうね。 FFⅨは神ゲーなので仕方ないです。書いてあることは正論ですからね。

学級日誌のことを政府報告書と呼んでいなかっただけ症状は軽いです。

 

 

 中学時代、席が隣同士で同じ部活だった女子から、バレンタインに手作りクッキーを貰ったんです。そこで何かお返ししなきゃと思って精一杯考えた結果、当時、箱買いするほどハマっていたペプシマンのBGMをMDに入れてプレゼントしたんです。

「あ…ありがとう」(何コレ…)みたいな反応は今でも忘れられません。

                   P.N.ぺぷしまん

 

きっとCDをMDに焼いているときはノリノリだったんでしょうね。PSゲーム「ペプシマン」は神ゲーなので仕方ないですが、せめて恋愛ソング集とかにしておけばギリギリ…アウトで済んだかもしれません。高校生になって、希少で貴重なフラグをへし折ってしまってたんだと気付き、転げまわるほど後悔してそうですね。

 ペプシマンのテーマ full - YouTube

 

 

不思議な力に憧れるってあるじゃないですか。中三の頃の私はまさしくソレで、水晶エネルギー……受け取っちゃってたんですよ。でも絶対他人にバレちゃいけないって謎の自分ルールがあったんで、透明の釣り糸に水晶を通し、首からぶら下げて学校に通ってたんです。

誰にもばれなかったんですが、釣り糸の結び目がチクチク首に刺さって、むしろパワーダウンしたので辞めました。

                   P.N. 水晶を推奨

 

ネックレスを自作したかったけど手元にあったものが釣り糸しか無かったんでしょうね。見えないものを見ようとして、占い師が使う球体の水晶に憧れ、値段を知って諦めるまでが思春期セットです。

でも今では、そんな思い出も宝石になってるんじゃないですか?

 

 

 大学生になって溜めたお金でバイクを買ったんですが、高校の頃愛読していたライトノベルに影響された結果、バイクに『エルメス』(注:二輪車。空を飛ばない物だけを指す)と名付け、往復100キロの道のりを旅人気分で通学していました。

高校の友人に言ったら爆笑されたので、それ以外の人に言わなかったことがせめてもの救いです。

                    P.N.木野

 

人は空を飛ぶ鳥を見ると旅に出たくなるって言いますし…まあ…。愛車に名前付けただけで爆笑されるなんて、世界は美しくないですね。でもそれ故に美しいみたいなとこありますから…元気出して!

木野さんが好きそうなアニメ、秋から放送されるらしいので、一緒に見て楽しみましょう。

キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series PV 第1弾/  - YouTube

 

 

 お便りは…まだまだ沢山…きているのですが……皆様の身の毛もよだつ体験にあてられて…精神が摩耗しているので、本日はここまでに…しておきます。