選挙に行こう~投票ロールプレイ~

某国では政治家による汚職事件が相次いでいた。

それを見兼ねたエヌ博士は、研究の末、過去の政治家のデータを分析し

最適な判断を下す政治ロボを完成させた。

 

「助手君、遂に完成したぞ!」

「やりましたね博士。これでもう政治家に私達の税金を無駄遣いされなくて済みます」

 

この発明はマスコミに大々的に取り上げられ、政治家の汚職に飽き飽きしていた

国民からも大絶賛。無給で働くロボ候補として選挙に出馬し、見事に圧勝。

そして史上初のロボット首長が誕生したのである。

 

ロボット首長は当選後、会見を開き記者から今後の政治活動についての

取り組みを聞かれ、こう答えた。

 

「マズハ ユガワラデ  タイチョウヲ  トトノエタイ」

 

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ここまで書いて、満足して一か月ほどブログを放置していました。

7月10日に参議院議員選挙があり、投票が18歳から参加できるようになります。

 

流行には便乗しようということで、普段政治の話はあまりしませんが、なんとかやる気をだして書いてみようと思います。 

 

きっと中には「CD買えば投票券たくさん貰えるんだろ?」なんて思ってる人も多いと思うので、大人である私がさっき調べた知識をひけらかして投票ロールプレイをしていきます。

 

1.通知書を確認しよう

 

選挙の数週間前になると通常選挙通知書が送られてきます。

この通知書に投票日時投票場所、投票区など必要なことが書かれています。

投票所では、この通知書が必要になりますので当日忘れずに持参しましょう。

 

2.投票したい人、応援したい政党を決めよう

 

日本の国政選挙は現在、小選挙区比例代表並立制という選挙制度をとっています。

まず各小選挙区で立候補している人の中から自分の考えに一番近い人を選びます。

この他、比例代表という制度もあるので応援したい政党(または個人名)を

決めなければいけません。

 

「投票したい人が誰もいない」って人はこの人(政党)は当選させたくないというのを消去法で消していき、残った人に投票するのもありです。

例:スリザリンは嫌だ⇒ハッフルパフとかダサい⇒グリフィンドォォォオォ

 

3.投票所に行こう

 

投票所は大体の場合、近所の小中学校の体育館や公共施設です。

普段小学校に侵入したら事案発生ですが、この日ばかりは合法的に入れます。

 

投票所の開場時間は地域によって多少の違いはありますが

午後8時に一斉開票なので投票締切が午後8時以降に延長されることはありません。

 

4.受付を済ませよう

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引用:参議院議員通常選挙

 

投票所の入ってすぐの所に有権者の名簿を持った選挙管理委員の人が座っています。

「●町1~2丁目 ▲町3~4丁目」 のように案内板が貼ってあるので、書いてあるところに行きチェックしてもらうことで、投票用紙をもらうことが出来ます。

 

 5.名前を書こう

 

投票用紙をもらったら、目隠しのついた投票記載台で投票したい人の名前を書きます。

鉛筆なので間違えたら消しゴムで消してください。

「魚太郎 ガンバレ」とか「魚太郎♡」「魚太郎。」など名前と敬称以外のことを書くと問答無用で無効票になりますので注意してください。

 

「この印を付けたのは私だ。投票してやったんだからわかってるね?」みたいな不正が起きないようにということです。

 

6.比例の投票をしよう

 

参院選の比例選挙は非拘束名簿式という選挙制度です。

 

比例代表は得票率に応じて議席が割り振られるのですが、その時

各政党が自分たちで当選させたい候補者の順位を決めるのが拘束名簿式、

各政党が候補者を出し国民が当選させたい人を選べるのが非拘束名簿式です。

 

簡単に言うと、応援したい政党があるなら政党名を書くだけでもいいし

政党の中の「この人に当選してほしい」という人がいれば個人名を書いてね、ということです。

 

比例候補者の中には、とんでもないバケモ候補者が紛れ込んでたりするので

折角なので個人名を書いた方がいいと思います。

 

7.午後8時からの祭りに参加しよう

 

ほとんどのテレビ局で投票が締め切られる午後8時前になると特番が始まります。

人気議員になると8時になった瞬間当選確実が出たりして、各メディアいち早く当落を伝えようと必死になります。

 

政治記者によくあることですが、政治家から有力な情報を得るために政治家と仲良くしなければならず、その結果無難なことしか聞けない記者がいます。

議員が聴かれたくないことをズバズバ聞いて全議員から嫌われるくらいの人がいたら

きっとその番組は面白いかもしれません。

 

お菓子でも食べながら開票番組を楽しみましょう。

 

 

以上で終わりですが、一番大事なことは自分が投票した議員、国会へ送り出した議員がしっかりと仕事をしているか監視し続けることです。

 

福沢諭吉の「学問のすゝめ」の中に

「愚民の上に苛(から)き政府あり」とはこのことなり。こは政府の苛きにあらず、愚民のみずから招く災なり。愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり。ゆえに今わが日本国に置いてもこの人民ありてこの政治あるなり。 

という一節があります。

 

たまにテレビ等で「日本の政治家は腐ってる!」とか言っているコメンテーターがいますが、国民が政治に無関心で投票率が5割程度しかなければ、政治家の質もその程度だよってことを諭吉先生は言いたいのだと思います。さすが壱万円札。

 

とある選挙のとある候補予定者に記者が「選挙戦では靴下は履くんですか?」なんて質問をしているメディアの側にも問題はありそうですが、まずは私達国民が政治に感心を持つことが必要なのではないでしょうか。

 

 

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PS.この選挙ダンスが凄く好きで昔よくモノマネをしていました。

www.youtube.com