これ見て心に突き刺され
最近、とんでもない法則に気付いてしまいました。
一目見て「ちょっと面白そう」と引きつけられる漫画や小説の多くが、タイトルのつけ方が絶妙に上手いんですよね。
「いまさら翼といわれても」
「いまさら翼といわれても」米澤穂信 [角川文庫] - KADOKAWA
「この世は戦う価値がある」
この世は戦う価値がある - こだまはつみ | ビッコミ(ビッグコミックス)
なかでも四・四・五のリズムでカッコ良くて力強いタイトルを付けられたら、それだけで中身が気になるし読んでみたくなりませんか?
かと思えば「チ。」というたった一文字に多くの解釈を持たせ、衝撃と余韻を残した名作もあったりして、タイトルのつけ方って個性的で面白いなとしみじみと感じます。
そんなわけで、今回は私がこれまでに出会った作品の中で、タイトルだけで引きつけられるのに中身も当然面白い、オススメの数々をジャンル問わず布教していきます!!

坂と猫とラーメンの尾道
『ぱすてる』というラブコメ漫画をご存じだろうか。
広島県尾道市を舞台に高校生の只野麦と月咲ゆうが同じ屋根の下暮らす、マガジンの一時代を築いた全44巻の青春漫画だ。
この漫画は尾道が舞台ということもあり、作中に尾道のお店やお寺、狭い路地や坂道など、随所に尾道の風景が映り込んでいる。
高校生の頃『ぱすてる』が好きすぎて西日本で一番と言えるほど繰り返し読んだ私は「いつか絶対尾道行く!月咲ゆうに出会う!」と心に誓っていた。
時は経ち、月咲ゆうに出会うこともなく青春時代は過ぎ去り、とうとうラブコメ漫画の主人公に自分を重ねるにはあまりにも年を重ねてしまい、奇跡も魔法も無いんだよと現実をつきつけられた元少年は、せめて尾道くらい実在してくれぇ!?と一縷の希望を胸に、広島へ向かった。

続きを読む
未完成の美学
人間に想像力がある限り、この遊園地は完成しない
世界一有名なテーマパークを作った、ウォルト・ディズニーの言葉だそうです。
彼の言葉を守るように、ディズニーランドは今でも進化し続け、世界中の人たちを魅了しています。
日本にも古来より「完成した瞬間から崩壊が始まる」という考えがあり、建物を建てる際、柱や柱の模様を本来あるべき状態ではなく、あえて逆さにして建物自体を未完成の状態にする、逆柱(さかさばしら)という風習があるそうです。
完璧な状態で引き渡せよ!って思う人もいるかもしれませんが、完全な璧(球体)はもうこれ以上先がないという状態でもあり、あとは崩壊していくしかないとした昔の人の考えには、厨二心的なアレも含め、共感しかありません。
今回はこの、未完成の美しさについて、語っていきます。

