歩き回っている人がみんな迷っているとは限らない
2015年晩秋、一人の男がとある大都市の駅前で迷子になっていた。
バスターミナルが本来あるはずの場所から移設されていて、移設場所がわからなかったようだ。
彼は誰かに道を尋ねるとき、決まって50代~60代の優しそうな女性に声を掛ける。
昔から行く先々で迷子になっており、その時の経験から色々学んだ結果だそうだ。
今回も50代くらいの優しそうな女性に声を掛け、無事バスターミナルに辿り着くことが出来た。口頭でも充分だったのだが、女性はわざわざ地図を見てターミナルまで道案内をしてくれた。
彼が「わざわざ御親切に有難うございました、本当に助かりました!」と心からお礼を伝えると、女性は何故か申し訳なさそうな顔をしてこう言った。
「あ、いや私も同じバスなので・・・何かスイマセン」
そんなこんなで、彼らは飛騨高山行きの高速バスに乗り込んだ。
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私、輝きたいんです!~反射材をつけよう~
かつて、日直が書く学級日誌の備考欄に、こんな名言を書き残した少年がいました。
「誰かを助けるのに理由がいるかい?」
ゲーム史上最もカッコイイ主人公のセリフですが、当時中学二年生だったその少年は、日直の役が回ってくる度、学級日誌に数々の迷言を残していったそうです。
時は流れ彼は大人になりましたが、この時抱いていた「誰かを守りたい」という大切な想いは今でも変わらずに持ち続けているとかいないとか・・・・・・
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