ショートショートを書いてみよう その2

 

この物語はフィクションであり、実在する人物、名称、団体とは一切関係ありません。

 

 

【サンドイッチのような恋人】

 

「キミってコンビニのサンドイッチみたいな人ね」

彼女はそう告げると、悲しそうな目をして帰ってしまった。

 

サンドイッチみたいな人……?

僕は彼女の言葉の真意がわからず、帰り際コンビニに寄ってサンドイッチとコーヒーを買って家で食べてみることにした。

折り重なったパンの間に、新鮮なレタスやトマトがたっぷりと挟み込んである。

丁度お腹が空いていたこともあり、見ているだけでヨダレが出そうだ。

 

早速コーヒーを開け、サンドイッチを袋から一つ手に取り頬張った。

「……あれ?」

一口食べてすぐに違和感を覚えた。

思っていた食感とは明らかに違う―――何かがおかしい。

 

僕はもう一つ残っていたサンドイッチを恐る恐る開いて……

彼女の言いたかったことを直ぐに理解し、同時に恋人でい続けることに何の努力もしてこなかった自分の愚かさを恥じた。

 

 

 

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夏の音色を聴きませんか?【イヤホン推奨】

鳴る神の 少し響みて さし曇り

雨も降らぬか 君を留めむ

 

ついこの前、年が明けたと思ったら、あれよあれよと桜が散ってもう5月です。

これを書いている5月14日は二十四節気でいうと立夏、既に夏は始まっています。

 

突然ですが、みなさんはどんな時に『夏』を感じますか?

 

私は、蚊取り線香の匂いを嗅いだときに「夏キターー」ってなるので、毎年6月頃になると家の中で蚊取り線香を炊きます。蚊なんて一匹もいないのに!

五感で夏を感じるには外せない儀式の一つなのです。

 

ぜひ、これを読んでる皆さんにも同じ体験をしてほしいものですが、現代の技術ではまだインターネットで匂いを伝えることができません。

そこで、今回は『聴覚で夏を感じてもらおう』のコーナーを開催します!

 

新コーナーだよ!!

 

超優秀な私は昨年、ひと夏を通じて夏の音色を録り溜めました。

それを動画編集&投稿をしてみたので

一足先に夏の気分に浸っていきませんか。

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手芸を1ミリも知らなかった男がタワシを編むまでの軌跡

1月初旬

皿洗いに使っているスポンジがヘナヘナになる。

毎日使っていると、約一か月で白かったスポンジはカレー色に染まり

2か月もすれば弾力性は失われ、高野豆腐と見分けがつかなくなる。

 

グーグルで何か良いものはないかと調べると、アクリル毛糸で編むアクリルたわしというアイテムが絶賛されていた。細かい繊維で汚れを取るため、洗剤が要らないらしい。

 

肌に優しく、そのうえ家の掃除にも使えるドラえもんの秘密道具級の代物ということだ。

 

これは作るしかない!

わたしたわし編む!

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面白いYouTubeチャンネルを紹介していくコーナー【物作り編】

一昔前までは、面白い映像が撮れたとしても、それを全国の人に見てもらうにはテレビの素人投稿番組に送り、運よく採用されるのを待つくらいしかありませんでした。

新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、情報発信の手段をマスメディアが独占していて、言いたいことも言えないそんな世の中だったわけです。

 

だがしかし、そんなポイズンな時代はもう終わりました。

インターネットの目覚ましい発展によって、誰でも自由に好きなことをブログに書き、好きなことをつぶやき、自由に動画を世界に向けて投稿出来るようになりました。

 

そしてそれは、ある一つの問題を引き起こします。

「さて何処へ行こうかしらね……ネットは広大だわ問題です。

  • 情報が多すぎて何を観たらいいのかわからない
  • 自分に合った情報を見つけられない
  • 何かオモシロイとこ教えて

本日はそんな人に、私が厳選したおすすめユーチューブチャンネルを勝手に紹介していきます。

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高山昭和館に潜入したら思ひ出がぽろぽろ

第一回第二回ときて、今回で飛騨高山編完結になります。

高山市街散策中に「山下清原画展」と書かれた宣伝チラシが目に留まりました。

山下清と言えば放浪の天才画家、裸の大将、そしておむすびの人です。

そして、これだけは言いたい!私は塚地版よりは芦屋雁之助派です!!!

話を戻します。

 

山下清の原画が観られるなら一度観てみたいと思い、すぐにチラシに書かれた場所に行き、チケットを買うべく受付へ向かいました。

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